なぜ『性同一性障害には後天性の人も存在する』の主張に拘るの?
私が今までブログに記している内容は、ある意味『性同一性障害は先天性』を説明しています。
私は特に性同一性障害のMTFについて述べてきましたが、その中に「女装は趣味であるはずの女装サンが、自身をMTF(身体は男性で心は女性)と名乗りだすのは、強い思い込みや変身願望・故意に嘘を言ってる」を説明した記事を書いています。
それは『性同一性障害は、生まれた時の性別とは他の性別(逆の性別)であると持続的な確信を持ち、かつ、自己を身体的及び社会的に他の性別に適合させようたとする意思を有する者』という概念からで、もっと分かりやすく言うと『性同一性障害は物心ついた時から身体と心の性別に違和感を感じてる人』という理由から述べてきました。
つまり『性同一性障害は先天性』を表しています。
しかしながら『性同一性障害には後天性の人も存在する』と主張される方が居ます。
「女装で性同一性障害のMTF」と主張する方は、
⚫︎「趣味で始めた女装で、女装を続けていたら、心が女性であるのに気付いた」
⚫︎「今までの恋愛対象は男性だけで、恋愛の為に女装してたら、心も女性になった」
⚫︎「以前から女性の容姿に憧れて女装と女性ホルモン摂取をしてたら、心が女性になった」
という後天性を表す理由からの発言です。
これらの発言に対して、私が『性同一性障害は先天性』
の話をすると、必ずと言ってよいほど「心の性別は多種多様、いろんな人が居ますから、先天性とは限りません」と反論が返ってきます。
その反論に対して、私はいつも、ある思いが浮かんできます。
「なぜ、あなた自身のことを性同一性障害、特にMTFだと主張したがるの?」と・・・
前回トランスジェンダー、特にXジェンダーについて述べさせて頂きましたが、女装サンで自身をMTFと名乗ってる方の中には「この人はXジェンダーかも?」とMTXを思わせる人も居ました。
つまり「性同一性障害には後天性の人も存在」では無く「後天性はXジェンダーの可能性がある」では駄目なのでしょうか?
また「心の性別は多種多様だから」という思いがあるなら、性同一性障害に拘るのでは無く、別のジェンダーや新しい分類ジェンダーとして認めてもらうように主張しても良いのではないでしょうか?
私のLGBT問題に関するコメントの中に
「ある男性がノンケ(身体と心は男性で恋愛対象は女性)いわゆる一般男性を好きになってしまい、その男性の為に、身体と心も女性になろうとするかもしれませんよ?」
という内容の意見がありました。
この意見もですが、ひょっとすると、
「容姿が女性に見えるけど身体も心も普通の男性を、普通の男性が女性に対するのと同じ恋愛感情を抱き、その女性に見える男性に身体も心も女性になって欲しいと頼み、その頼みを女性に見える男性が承諾する」と同じようなことが起こるかもしれません。
ただ、これらの例題は、あくまで恋愛対象が要因で性転換手術を希望する例であって、性同一性障害と結び付けるには、ちょっと強引過ぎると思います。
「でも、その2人が幸せになるなら、性同一性障害には後天性の人が存在して、性転換手術することを認めてやっても良いんじゃないの?」
と思った方も居ると思います。
もし本当にその2人が、世の中に迷惑をかける事無く、これからの人生を永遠に幸せを送れる自信があるのなら、性転換手術を認めても良いと私も思います。
でも、それを性同一性障害に結び付けたら、性同一性障害は先天性という概念が根本から崩れてしまい、必ず今以上の混乱を招きます。
だから、この例題は性同一性障害とは別のジェンダー分類で解決していった方が良いと思います。
それが、最終的に性同一性障害のMTFが性転換手術を受けるのと同じ過程を通ったにしても、性同一性障害と結び付けてはいけないと思います。
『性同一性障害には後天性の人も存在する』と主張されてる皆さんへ。
後天性は別のジェンダー分類として考えてはいかがですか?