これから、「LGBT当事者=当事者」「LGBT当事者以外の人=当事者以外の人」と記載されて頂きます。

以前、現在の当事者が当事者以外の人に理解を押し付け過ぎていると言う意見を述べさせて頂きました。

では、どのようにしたら改善が見出せるのでしょうか？

それは当事者と当事者以外の人との交流する機会を積極的に増やし、当事者以外の人の当事者に対する印象・考えを聞いて、容認されにくい現実をもっと知るべきです。

ただ、それが当事者主体のLGBT講習会やレインボーパレードといった「理解を押し付ける」活動であったとしたら、間違いなく「当事者は頭がイカれ気狂いの人達」や「当事者の主張を押し付け過ぎ」等の意見が出るでしょう。

でも、これらの意見を聞いた上で、当事者以外の人が思ってる「頭のイカれた気狂い」ではないと証明出来たら、おのずと道は開けてくると思います。

まずは当事者自身の住んでる地域周辺や仕事で当事者自身が努力・気配り・人への思いやりを怠らないことです。

また当事者以外の人が主体となったイベントに参加することも重要です。

特に当事者が「恋愛対象・身体と心の性認識が違う」以外の精神面が正常だと分かってもらえる活動はボランティア活動やLGBT関連以外の団体活動にも参加するのが良いと思います。

「当事者以外の人と当事者が思いを一つにし、困っている人を助ける」

「LGBT関連以外は団体と地域改善の為に一緒に頑張る」

人を思いやる気持や地域の人みんなが住みやすい環境作りに一生懸命取り組んでいる姿んを見せることが出来たら、必ず今までより当事者以外の人の心に響くと私は思います。

ただし、ボランティア活動に参加する場合、最終的に自身が当事者であることを公表しないと意味がありません。

それは何故か？

ボランティア活動の場合、T=トランスジェンダー以外の「LGBの人は見た目と性認識」が一致してるので、自身が当事者であることを公表しない限り、当事者以外の人には認識出来ませんし、トランスジェンダーの中でもFTM（身体は女性で心が男性）の人は、ホルモン治療されてる方は普通の男性と認識されるでしょうが、ホルモン治療されてない方な場合は不本意ではあるでしょうが最悪ボーイッシュな女性と認識されるからです。

ただ、MTF当事者の場合は、当事者以外の人との違いが分かりやすい場合が多いので事情が変わってきます。

今、当事者以外の人から嫌悪感をもたれている殆どがMTFで、本来は別に区別されなければいけない女装趣味の人による、ネット等を利用した発言や行為により「頭のイカれた気狂い」と思われ、その女装趣味の人とMTFを当事者以外の人は見分けがつけないので、殆どのMTFと女装趣味の人が同じ目線で見ています。

事実、女装趣味の人とMTFを含むニューハーフ の人を同じテーマで扱ってるサイトが殆どです。

女装趣味の人でも「心は男性だけど女装するのが好き」といった趣味の範囲で楽しんでいる方は問題無いんですが、一部で女装趣味の枠を超えた異常な女装趣味の人が暴走してるのも現実です。

ただ、この暴走してる女装趣味の人とMTFが、当事者以外の人達からは同じ目線で見られてることもまた現実なんです。

この問題を解決するには、私達MTFが「暴走してる女装趣味の人と違って、MTFは自身の性認識が女性なだけで、人を思いやる気持ちを持ってる正常な心の持ち主なんですよ」いうことを自ら積極的に行動で表し証明していかないといけません。

つまり、LGBT問題を解決する上で「1番重要な役割を担っているのが私達MTFなのだ」ということをMTF自身が自覚し、自身の意思で当事者の為だけの活動では無く、当事者以外の人の為にも活動することが現在、考えれる最善の方法だと思います。

いずれ未来では「個々の性認識を読み取れる装置」が発明され、全ての人間が装置を身につけて「ふ〜ん、あの人は見た目男性だけど、心が女性なんだ」と独り言を呟いてる時代が来るかもしれません。

実際、犯罪防止や事件解決の為に「嘘発見器」は既に開発され日々改善もされてます。

また技術を使った装置が、私の性同一性障害診断でも使われました。

ただ、その装置を個人で持ち歩ける時代が来た時には、私達は生きていないかもしれません。

だから今は、当事者自身が常に「LGBT当事者は恋愛対象・身体と心の性認識が普通と違うだけで、決して頭のイカれた気狂いでは無いんです」ということを、当事者以外の人に証明していくしかないと思います。

そこから当事者各人に対する理解が当事者以外の人の心に生まれ、容認されていくのではないでしょうか？

皆さんは、とう思いますか？