ララ(中々みどり)のブログ

日常の出来事、LGBT関連の特に性同一性障害のMTFの話などを記載していくつもりです。

MTFを語った偽物

前にも述べてるように、私はオカマバーで仕事してます。

ある日「自分はMTFだ」と名乗る、見た目完全な男性のお客さんがお店に来店しました。

ただ、その時のお客さんの容姿で、本当にMTFか疑問に感じるところがありました。

その理由は名札をぶら下げて来たからです。

その名札には会社名と明らかに女性の名前が書いてありました。

話を聞くと女性が働いている飲み屋さんにも名札をぶら下げて飲みに行ってるらしいのです。


要は「自分は女性だから、女性で対応して!」とお店に強要してるらしいのです。

それも明らかに男性そのままの姿で。


何か違和感を感じ

、その人が本当にMTFなのか色々会話(女性ホルモンとMTF診察は大まかなことしか話してません)し言動や仕草・行動を観察しました。

さらにお店のオーナーと相談して別の日に体験入店してもらうことになりました。

本人いわく、女性ホルモンを摂取してて性同一性障害の診断も受けて、東京で1週間オカマバーで働いてた経験があると。


体験入店の日になり自前のワンピースと、1万円もしたらしいウイッグ(明らかにメンテしてないボサボサ状態)と化粧してても男性と丸分かりのメイク姿でお店に来ましたが、やっぱり名刺をぶら下げて来ました。

それからお客さんが来店したので、一緒に接客したのですが、明らかに話が違ってきたのです。

大体、1週間もあれば水商売での接客の仕方やお酒のた作り方はマスターしてますし、東京のオカマバーで働いていたのなら尚更のこと、お客さんとの会話のやり取りやマナーも知ってるはずですが、水商売の基本が全く駄目でした。


お客さんの接客終了後に「本当に東京のオカマバーで1週間働いてたの?」と聞くと、本当は1日で、それも2時間だけの全く素人だったのです。

たぶん他の話も狂言では?と思い女性ホルモンの知識や性同一性障害の診断を訪ねたら、嘘を並べたててきました。

明らかに私が以前話してやった、ほんの一部の知識しか話せませんでした。

何という名前の女性ホルモンを摂取して、私が通ってる同じ病院で、何の診断をしてるかも、全てアヤフヤです。


私は確信しました「彼はMTFを語った偽物の女装趣味」であることを。


それでも職業オカマで勤められれば良いのですが、次のお客さんには「私の心は女性だ!」と主張し過ぎて、お客さんが引いてしたったのです。

改めて接客の仕方を教えてると「私のことが嫌いなんでしょ?私には私のやり方があります」と、いきなり被害妄想に走りだしました。

とりあえず、もう1日体験入店を進めると「もう1日体験入店します」と日程を了承した上で約束してましたが、当日何の連絡も無く、無断欠勤したのです。


それから、しばらくして何食わぬ顔でお店に現れ、無断欠勤の謝罪も無しに再度体験入店したいと言ってきました。

とりあえずオーナーに確認して再度体験入店してみることに。

でも結局、再度の無断欠勤。


後日、彼が勤めてる会社の人が飲みに来てくれたので、彼の評判を聞いてみたら、やっぱり会社でも「女性として扱って!」と周りに主張したり、会社側に強要してたり、またに無断欠勤もするらしく、おまけに履歴書や保険証等は男性の名前なのに勝手に女性の名前の名刺を作ってぶら下げてるらしいのです。


今までの内容を踏まえ、この人の事を私はこう解釈します。

「単なる女装趣味の男性で、仕事面で楽して給与を貰おうとし、好きなお酒を安い女性料金で飲み、MTFで疎外されてると飲み屋の女性に話し同情を得て女性に近づこうとしてる、MTFを語った偽物」だということを。


ただ、彼の場合は明らかに偽物と本当のMTFなら分かると思いますが、MTF当事者以外の人に違いが分かりにくいのが現状です。

つまり強要し過ぎると、彼のように周りからMTFと認めてもらえない単なる頭の行かれた変人扱いになります。


MTFのみなさんは彼と同等に見られたいですか?

同等に見られたくなかったら、自分の言動・行動を今一度見直してみましょう。

日本精神神経学会のガイドラインで認定された性同一性障害の当事者は決して「頭のイカれた気狂い」ではありません!

性同一性障害(GID)当事者のことを「頭のイカれた気狂いじゃん!」って思ってる人は多いと思います。

確かに性同一性障害を語る精神異常者もいるのは事実ですが、正規ガイドラインで認定された性同一性障害当事者の場合は自身の性認識が異なる以外は正常なんです。


何故そう言いきれるのか。

正規のガイドラインに則った診察・問診・テスト・検査を長期にわたって診断するからです。

私は性同一性障害のMTF(身体は男性の心が女性)だと認定されてますので、私を例にしてご説明します。


まず長崎大学付属病気は日本精神神経学会が性同一性障害の診断を認定している病院になってます。

MTFと認定されるには条件があります。

その条件とは・・・


①→「自身の性認識以外に、精神に異常が無いこと」

つまり、俗に言う精神異常者・気狂いで自身を女性だと思い込んでないか?


②→「自身の性認識が先天性であること」

つまり、物心がついた幼い時から自身の性認識に対して違和感を感じていたか?


③→「故意に自身の性認識を女性だと偽って無いこと」

つまり、女装趣味や女性として過ごた方が都合が良いと思って嘘を付いてなか?


④→「脳・遺伝子・DNAの異常が無いこと」

つまり、脳や遺伝子・DNAの異常が原因(染色体異常など)によって自身を女性と主張してないか?


今述べた項目が大まかな性同一性障害(GID)に認定される条件です。

もしも性同一性障害ではないと診断された場合は、①と②は性同一性障害とは別の精神病の可能性が有り、③は単なる嘘つきです。

ただし⓸の場合は身体的な異常になりますので、精神病とは全く別の病名になります。


要は、性同一性障害とは別の病気ではないことを厳く診察し、別の病気でないことが証明されて初めて性同一性障害と認定されるのです。

もちろん嘘発見器とか心理テスト・脳のスキャン・血液検査などありますが、これ以上の詳しい内容を記載すると、性同一性障害当事者以外の人に記事の内容を悪用される可能性があるので、診察内容の説明はこれまでとします。


以上のことをふまえて最終的に日本精神神経学会の審査会にて性同一性障害の当事者であるか?の判断がなされます。


すなわち、正規のガイドラインでよって性同一性障害のMTFであると認定された人は決して「頭のイカれた気狂い」では無く、自身の性認識が女性であること以外は正常な人間であると、精神科のスペシャリストが証明してるんです。


私達、性同一性障害の当事者は正常な常識・判断と行動が出来る普通の人間なんです。

LGBT当事者への配慮を押し付け過ぎてませんか?

LGBTの事をメディア・講演会・パレード等を使って理解してもらおうとする活動で確かに理解は広がるでしょう。

でも何か勘違いしてませんか?


理解する=容認する、では無いてことを!


実際、インターネットでLGBTに関する内容の記事があり、その記事に対する読者からのコメントを見たら、容認する意見よりも批判するコメントが多いのに気付くからです。

「だから何?」

「関わりたく無い」

「要は精神異常者・変態でしょ?」

「LGBTの人に告白されても困る」

「LGBTへの理解を押しつけるな!」など・・・

今上げたコメントはほんの一部で、もっと痛烈な批判する人もいます。


また、恒例のように開催されてるレインボーパレードの記事にも同様の批判するコメントが上がってるのが現状だということを、私達LGBT当事者及び支援者は認識しないといけません。

つまり、LGBT当事者以外の全ての人の気持ちを私達LGBT当事者が理解して行動しないと、いつまで経ってもLGBT問題は解決しないと思います。


前にも述べているように、私は現在オカマバーで働いてます。

私が約10年前にカミングアウトし、今から3年前に水商売の世界に飛び込みました。

本来は、私がMTFである事を理解して頂ける昼間の仕事を探してましたが、年齢や資格・経験有無等の条件等で何十社も応募しましたが採用されず、生きて行く為に水商売の世界に身を投げたのです。

それから現在まで同じお店で3年経ちましたが、お客様との接客で気付かされた事があります。

それは何度も足を運んで来てくれるお客様でさえ、LGBT当事者に対して寛容になったから来店される訳じゃないという事です。

「オカマちゃんウンヌンよりも、人として好きだから」

「あなたが居ると安心して飲めるから」

「いつも頑張ってるから、応援するね」などない・・・


それから、お店の女性オーナーはLGBTの事を理解できてません。

LGBTの話聞くと「頭が混乱する」とも言ってます。

ただ「あなたは人としつ信用できる」と言ってもらってます。

結局は、LGBTへの理解を一方的に訴えるよりも、LGBT当事者自身が「あなたは信頼・信用出来る人」って、自身の周りの人から思われるようになることが大切ではないでしょうか?


LGBTのみなさん!

偏見や疎外される原因を作ってるのは、あなた自身の行動・言動・仕事に取り組む姿勢かもしれませんよ!

今一度、自分自身を見直して「信頼・信用できる人」に

なりましょう!